1000年後へのブログ 氷河期世代のとらわれない暮らし

ある氷河期世代の、常識や過去の経験にとらわれない、暮らしいろいろを題材にしたブログです。

心の術の使い方・・・好きなことをする方法3


読むならば、1からしっかり読んでください。






「前回までの極簡単なまとめ」





・多くの人は 「好きなこと」 を悪く誤解している。



・「好きなこと」 と 「抑圧からの反動」 や 「中毒」 は別のものだが、それが混同されている。



・「好きなこと」 をすること自体は悪いことでも何でもない、 問題なのは 「何を」 好きなこととしているか。




・「すべき」 という言葉の根底には差別意識がある。




・社会の一員としての立場から考えても人は 「好きなこと」 をしている方が能力を発揮出来るし、他人も喜ばせられるし、迷惑行為もむしろしなくなる。



・「好きなこと」 をするのにまず必要なことは、 好きなこと、したいことを細かい所まで明確に、はっきりさせること。



・「好きなこと」 をハッキリさせるのは実はとても怖いこと。


この恐怖を乗り越えられるかどうかが、これが好きなことを出来る人間になれるかどうかの境目。




・好きなことをするために必要なのは、 「お金や時間」 などではなく、まず 「勇気」。




・その 「勇気」 が出なければ、「忍耐」 することになる。




・いつまでも新鮮な気持ちを持ったままで、次々と好きなことし続けていく人間には、結局のところ勇気はどこまでも必要。










しかし 「勇気だ!勇気だ!」 と叫ばれても、なかなか行動には移せないかと思いますので、もっと具体的に、一つ一つ見ていきましょう、というところまでが前回でした。







➊好きなこと、したいことを、明確にイメージすること、文章や絵にし、具体的に視覚化すること



 これが一番大事な作業で、これが出来れば、半分ゴールしたようなものです。


頭の中で考えているだけの事というのは、かなりあいまいです。


例えば今、実際に鉛筆を持って紙に 「トヨタのマーク」 を書いてみましょう。

自信を持って、30人の前で発表出来ますか?



好きなことが 「はっきり」 していないと、「不安」 が先行してしまいがちです。

すると 「行動」 に移しにくくなってきます。 



そして好きなことがはっきりしていないと、適切な 「チャンス」 が来ていても気付くことも難しくなります。



つまり、


「好きなこと、したいことが細かい所まで具体的にハッキリしていれば、 『不安』 は減るし、 『チャンス』 に気付きやすくなる」


のです。







 例えば、正月に箱根駅伝を見ていて、なんとか大学が走っているのを見て、何となく気になったと。



でもすぐに、


「今の偏差値じゃとても無理」 だとか、「私立はお金がかかるに違いない」


という思いが湧いてきてしまいます。






ここで、ただ 


「なんとか大に入りてぇな」 と思った。


で終わらせずに、もっと細かく具体的にリアルに考えるのです。




 「自分は今のところ特に進みたい学部がハッキリしているわけではない。
だから学部はどこでもいいから、取り敢えず入学して、それから考えてもいい。

調べてみると、この情報コミュニケーション学部というのはそれほど難しくないようだし、自分もそういうのは嫌いじゃない。


勉強にはそれほど力を入れる予定はないわけだから、アルバイトも沢山出来るはずだ。
都内のバイト時給は・・・900円以上なのか!生活費は賄えるかな?


でも学費は? 調べてみたら意外にこんなもんか。 しかしやはり国立よりは高いな。


ん?ここに 「新聞奨学生」 というのが書いてある。
なになに新聞配達をすれば学費は全額出してくれて、部屋も食事も用意されて小遣いも?フムフム」



こうやって細かい所まで明確にすることで、自分に必要なもの、準備しなくてはならないもの、そしてチャンスが見え、恐れが減ってきます。






今は空想の様にしか感じない事でも、遠慮はいりません。


好きなこと、したいことを明確にしたことで、

今まで考えたことも無かったような力が、自分の中から出るようになる


からです。







そして、それはあなただけの力で成し遂げられるわけではありません。




あなたが変わり始めれば、周囲も変わります。 


反対していた人が同意してくれる、助けてくれるようになることも起こるから


です。




ただしそれには、 「それが本当に好きなこと、したいことであること」 が必要です。 


そうでないと本気にはなれません。



そして、


周囲にあなたの 「本気」 が伝わらなければ、助けを得ることは難しい


からです。





ですから 「本気になれる、本当に好きなこと、したいこと」 を見つけてください。


そうでなくてはならないのです。









まだ不安を感じる時、この時これを考えてみましょう。





1・「出来ない!」 という考えは、客観的に見た場合に本当か?


自分と似たような人達には出来そうだなと思うことが、自分には出来ないと思っていないでしょうか。


ある意味で、「自分は特別」 という自信があるのですね。悪い癖です。





2・「これを行動に移さなかった」 ことと、 「現状維持を貫いた(貫こうとした)」 こと、死ぬ瞬間に後悔するのはどちらか?


実際のところ、どっちですか?





3・「出来なかった!」 からといって、その時に想定される最悪な状況とはどの程度のものだ?


たとえば好きな旧車を買ってすぐに故障したからといっても、どれほどのことが起こるというのでしょうか?






4・「出来なかった!」 場合の最悪の状態に陥った後悔と、死ぬ瞬間の後悔、取り返せないのはどちらか?

これはハッキリしていますね。
 




5・この世に生を受けて、好きなことをしないで終わるもったいなさをよく考えたか? 



ただこれは、好きなことをしてみないと、本当のところは分からないところがあるのですが。






 最期は、



6・人は自分に全く出来もしなそうなことは考えない。 頭に浮かんだということは、十分な可能性があなたの中にあるということ。


勇気を奮ってください。




何度も言いますが、好きなことをするには時間やお金ではなく、


好きなことに対する 「罪悪感」 を捨てる、好きなことをする 「恐れ」 を乗り越える、その為の 「勇気」 


がなにより必要なのです。








「束縛や依存を超えた人間関係」


罪悪感を捨てる・・・、同じように反対意見に必ず耳を貸さなくては、という考えも捨てる必要があります。



これも心に留めておかれてください。




あなたが何をしようとしようと、反対する、それは 「悪いことだ」、そんなことをしようとするお前は 「悪い奴」 だ、と言ってくる人は必ずいるのです。


そう言った声にいちいち耳を貸していては、絶対に何も出来なくなってしまうのです。





そしてそれは誰の意見であっても同じです。



他人の言うことは聞かない、親戚の言うことは半分は聞く、親の言うことはだいたい聞く、という風に線を引くというわけにはいきません。






 誰の意見であっても同じです。 



自分の意志、希望を尊重してください。


そして同じ様に、相手を尊重してください。








とはいえ、親の意見だけは、配偶者の意見だけは、子供についてだけは、と思われる方が殆どでしょう。





でも繰り返し言います。  


心が壊れるほどの問題というのは、親、配偶者、子供との関係から生まれることがほとんどなのです。




 近い相手こそ、むしろ手放さなくてはならないのです。






「親の意見だけは、配偶者の意見だけは、子供についてだけは!」 



と感じるでしょう。




それでも!むしろ好きにしてください。


そして、むしろ好きにさせてあげましょう。



ここを乗り越えられるかどうか、好きなことをするには、ここでも勇気が必要になるのです。







ここを乗り越えられない場合、




・好きなことが出来ないし、させられない


・自分は好きなことをするのを我慢し、相手が好きなことをする、したことについては我慢する


・自分が好きなことをした時はまるで悪い事でもしたかのように相手に謝り、相手が好きなことをした時には謝らせる




 こういったことが続くでしょう。




・・・何だこりゃ? 人間の生活かこれは。









それでも相手、周囲の理解が進むまでは、間違いなく、



冷たいと言われるでしょう、


無責任だと言われるでしょう、



しかし、ここを乗り越えれば、その時には親、配偶者、子供との関係は、お互いを認め尊重し合う、質の高いものになります。





この時、人間関係が初めて束縛や依存を超えたものになります。









まぁそんな難しい言い方をしなくても、実際にやってみれば、相手に対して冷めて無関心になるようなことは無くて、喧嘩も減りますよ。



(つづく)


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