「宇宙の声」系の話・・・16
受験勉強に関して書き忘れてました。
多くの子が勉強に身が入らない理由として、
「勉強とは何かがあいまいになっていて、何をしたらいいのかよく分かっていない」
というのを最初の方に書いてましたね。
だから、
「これだけのことをしたらいいんだよ」
と、一覧できる箇条書きにしてあげると。
それと勉強に身が入らないもう一つの理由として、
「勉強する強い動機が、自分の中に無い」
というのがありますな。
「勉強できなくても、携帯弄っていられればればそれでいいし、今すぐ死ぬほど困ることもなさそうだし・・・周りも似たような感じに見えるし・・・」
って感じなわけっすよ。
だから、違う世界を、まず見せてあげるんです。
自分の場合は、やっぱり大学見学に連れて行くんすよ。
行くのはまずは明治大、お茶の水の校舎ですね。
やっぱり都心で場所が良いし、建物も立派。
見せるように作られます。
(法政も都心回帰で市ヶ谷に高層ビルを建てましたけど、見せ方が本当に下手で、見学先としてはイマイチっすね)
最上階の方にある学食で食事して、館内を見て回って雰囲気を味わって。
その後は神保町で、良い喫茶店に入るんですよ。
珈琲が700円位の。
普段は行儀の悪い子でも、そういう場所ではシャキッとするんすよ。
場の空気って大事でね。
それから文科系の子なら書店を巡ったり、スポーツ好きなら後楽園ホールでイベントを見たり、オタクの子なら秋葉原まで足をのばしていろいろ見せてあげて。
そうすると、
「スイッチ」
が入るんすよ。
「世の中思っていた以上に面白い!頑張ってみる価値ある!」
って。
勉強するのはそれからですよ。
だから、
「大学見学?高3の夏になったら行けばいいんじゃないですか?」
とか言われると、本当にガックリ来るんすよね。
遅すぎるでしょと。
そうやってやる気が出ても、試験まであと5ヶ月しかなけりゃ、そもそも毎日のまとまった勉強が習慣化するまで、大体の子は数か月掛かるっつーの!
大学ごとの過去入試問題集「赤本」だって、一流校以外は秋にならないと売られなかったりするし。
大学見学は遅くとも高2の冬には行っとくべきっすね。
そして何度も行くべきですね。
感動もすぐに霞んでいくから。
何をすればいいのかはっきりさせてあげる。
楽しい刺激を与えてあげる(何度でも)。
私はこうやってビリギャルならぬ「ビリ男」を輩出してます、という話でした。
でもまぁこういうのって大変なんすよ。
前に書きましたけど、氷の塊を素手で溶かすようなもんで、凄くエネルギーがいるんです。
ゴールデンウィークから休まずフル稼働していたゴミ拾いも、シルバーウィークが過ぎると一段落。
そんなに毎日頑張る程ではなくなりました。
疲れたな。
宇宙の声が聞こえなくなって、心に大きな空白。
自分は何がしたかったのか・・・・。
分からなくなったのでした。