1000年後へのブログ 氷河期世代のとらわれない暮らし

ある氷河期世代の、常識や過去の経験にとらわれない、暮らしいろいろを題材にしたブログです。

「宇宙の声」系の話



勉強を教えると言っても、オレは基本的には


「勉強のやり方」


を教えるようにしています。



その方が、その後何をやるにしても、ずっと活きるから。



でも今回はそういったことだけでなく、英語を基礎からも教えてみた。





He is not my father but my uncle.



夏の間勉強をみていた子は、高2でこれが読めなかった。


uncle(叔父)


レベルの単語と、


not A but B(AではなくB)


という基礎構文を知らなかったからだ。




その二つの知識があれば、造作なく読める。



理論的には難しいことはない。結局のところ「暗記」なのだ。



格闘技もそうだけれど、戦い方も、鍛え方も、理論は出尽くしている。



難しいことは 「覚えるまで、理解するまで、身に付くまでやる、やらせる」 そちらなのだ。





その子は学校だけでなく、コンビニを改装した「個別指導」を売りにする塾にも行っていた。



 講師はテキストを読んだのだろう、プリントを配ったのだろう、でも誰も


「覚えるまで、理解するまで、身に付くまでやる、やらせる」


それはやっていなかったのだ。





だって難しいし、それだけ手間が掛かることだから。



しかもそれは、本人にやる気さえあれば本来不要な手間。



でも本人にやる気がないなら、大きな氷の塊を素手で溶かすようなもの。


出来なくはないけれど、凄く大変、コストが掛かる。




やれば英語の偏差値は夏休みだけで40前半から61を超えた。


まだ2年生、選べる未来が変わった。






でももうあまり勉強したくないらしい。



オレが夏以降も指導を続ける条件は「Aランク以上の大学を目指すこと」だったのだけれど、


「本人がBランクに行ければ十分って言うんで・・・」


ということになり、最初に決めていた通り9月一杯で切り上げた。



 
オレの出した条件は厳しかったと思われますか?




でも、こちらもあと何十年もない動ける時間の1年を使うんだから。


「このままいけば何とかなりそう」


程度の目標に、その間エネルギーを送り続けるなんてことは、とてもやってられないですよ。






この夏、そうやって塾とゴミ拾いを夢中になってやっていて、


そしたら、「宇宙の声」が聞こえなくなってしまった。



自分が「一生懸命」になりすぎてしまったからだろう。


(つづく)





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