1000年後へのブログ・・・偏頭痛を治そう②
『偏頭痛を治そう②』
小さい頃からの偏頭痛が23歳あたりから深刻な状態に悪化。
私の場合、解決したのは35歳の頃でした。
20歳になった頃には、
「朝コーヒーを飲まないと頭痛がする」
というようなことをしばしばもらしていた記憶があります。
これはカフェイン中毒というよりも、
朝コーヒーを飲むゆとりが無い様な慌ただしい日は、頭痛になりやすかった
ということだったように今は思います。
この辺までは、
「そういう日もあるか」
と思える程度の痛みで、それほど深刻には考えていませんでした。
痛みが尋常でなくなってきたのは、格闘技を始めて5~6年目、23歳になった頃です。
格闘技と頭部障害について、ある程度以上の現役の経験者が具体的な記述をしているのをあまり見たことがありません。
やはり書きにくいことですし、それだけではなく確かに難しい問題なのです。
結論から言いますと、私の場合は稽古による脳の損傷・出血等が頭痛の原因ではありませんでした。
何度も行った精密検査で異常は見つかりませんでしたし、なにより自分の実感としてです。
それよりもパンチを喰らうことで、
『慢性的に首を酷使していたこと』
の方が私の場合は問題でした。
頭痛や体全体の不調、いわゆる不定愁訴について、首に着目されることは2000年頃まだあまり無く、なので私は自分で本でも出せないか位に思ったこともあるのですが、今は
「不調の原因は首にあった」
というようなタイトルで、松井孝嘉さんという医師がいくつか本を出しておられますので、興味のあるかたはそちらをどうぞ。
「〇〇を●●すればそれで全て健康になる」
といった本ばかりが次々出版される中で、まともな内容です。
1000年後の方、そういった本で一冊でも生き残っている本はありますか?
それにスパーリングで思い切りパンチをくらっても、(未体験の人にとっては交通事故級の衝撃ですが)慣れるとそれ程痛くなくなりますし、その後に
「あぁ頭痛てぇ・・・」
と思うことはよくあっても、我慢出来る程度のものでした。
私が初めて、「恐怖を感じるほどの頭痛」に遭遇したのは、
「ウェイトトレーニング」で、初めて「油圧式のショルダープレスマシーン(肩のトレーニング)」
を使った翌日のことでした。
あまりの痛み、そして嘔吐感に私はアパートで気を失いました。
この件について、2010年頃ののトレーニング雑誌に、ボディビルの元世界チャンピョンが、
「トレーニングの後に頭が痛いと怖がってやめてしまう人が結構いるんだけど、あれは
『僧帽筋』
の肉離れだと思う。けど、よくわからない」
というような内容を対談の中で語っていました。
このレベルの人たちでも、本当の原因はまだよく確認出来ていないようです。
私もまだこの点について科学的な説明は出来ません。
ただ体験から間違いなく言えるのは、
大きな負荷、トレーニングのように重いものを持ち上げたりするのでなくても、
・食器棚の上に物を載せる
・頭より高い位置の枝をのこぎりで切ったりする
そういった動作は偏頭痛には滅茶苦茶に悪影響をもたらす、ということです。
肉離れまで起こしていなくても、首周りの細かい筋肉が傷みやすい動作なのだと思います。
『偏頭痛を解決するコツ』
・食器棚の上に物を載せる
・頭より高い位置の枝をノコギリで切ったりする
そういった動作は極力避ける。どうしてもやるなら、高い椅子の上に乗って行うようにする。
それでも私は、ウェイトトレーニングを止めませんでした。
決めたメニューをこなさず、それによって「敗北」することがあったら、という恐怖の方が強かったからです。
痛みと付き合いながら、26歳になるまで格闘技中心の生活を送りました。
その間に一回、辞める際にも一回、MRIに入って精密検査を受けていますが、異常は見つかりませんでした。
それから私もようやく就職し、セッセと働くようになりました。
長時間勤務が基本の現場仕事でしたが、会社は人件費を抑えるべく人員を抑制していたため、33時間・39時間勤務で24時間の休み、といったことが多く、単独行動で二晩眠れない事もしばしばあり、かつ危険な種類のストレスがつきまとうなど、かなりきつい仕事でした。
結局、半年で私は頭の痛さと眩暈から二度倒れ、現場から外されたのでした。
しかし、無理もなかったと思います。
そこは10年続いている人は、100人中3~5人しかいませんでしたから。
辞めた人たちはみんなどうしているのでしょうか?
この長時間の現場仕事の中での頭痛に関する出来事で、一つ印象的だった出来事は、
長い勤務中の早朝4時頃、ほぼ限界の痛みと嘔吐感の中で体が本能的に摂取しようとしたのが、
「塩分」
だったということです。
その辺にあったスナック菓子をむさぼり食べたところ、少し楽になり眠ることが出来ました。
科学的な根拠が見つけられないのですが、塩分が体を温めたことが良かったのかもしれません。
偏頭痛の人は体が冷えている人が多いですから。
『偏頭痛を解決するコツ』
・危ない時は塩分を取ってみるのがいいかも
・体を冷やさないこと、薄着に注意
勤務中に2回倒れた私はすぐに現場を外され、書類作成能力が評価されていたこともあり、すぐに事務方にまわることになりました。
会社全体の体質だったんでしょう。
その部署もやたら無茶をしている職場で、年に何回か長期療養で姿を消す人が3割近くになる有様でした。
そういう職場は結構あると思うのですが、残業時間は100時間前後、泊りも何度かあり、一日「4食」全て外食。
睡眠時間は5時間を切る日々が続きました。
1000年後の一般企業の労働環境が気になるところです。
「東洋の魔女」(※最初の東京オリンピックに出場した女子バレー日本代表のことです)
だって睡眠5時間で練習していたらしいから、オレだって頑張れるはず・・・、と自分を叱咤していました。
しかし2年経った頃に、私もまた頭痛が深刻な状況、悶絶するような痛みが週に2~3回起きるになり、最初の長期療養休暇をとることになりました。
常時大きな船に乗っているような眩暈、風景がコマ送りのように見えるといった症状も起きていました。
横になれば、ベットが遊園地のコーヒーカップの様に回転するようになり、なので振り落とされないように本気で布団にしがみつかなければならなかったです。
ここまでなって病院に行っても、脳や三半規管の精密検査の結果、それでも異常は見つからず、
「異常は無いです」
これ以上というなら心療内科を紹介しますよと、医者は言いました。
何度目かのことだったわけですが、そういう時の医者の表情はいつも、不安か苛立ちを感じている、もしくは開き直ったような、似たような感じのものです。
異常が無いのではなく本当は、
「見つけられない、わからない」
のですから。
医者に言われるままに心療内科を訪れれば、そこでは精神安定剤か筋弛緩剤が出されます。
1000年後の人は驚くでしょう?
この対応に自信を持っている医者もいるのですが、その人は全体が見えていません。
そんなものを服用していれば、まともな仕事は出来ないのです。
そのことが、自分を責め、心を苦しめ、状況は悪化していきます。
鎮痛剤に頼るのも無茶です。
「すぐに潰れる」
が、
「しばらく後に他の部分も壊れてから潰れる」
に変わるだけです。
本格的な偏頭痛には効かないですし。
1か月ほど海を見ながら休んだ後、通勤時間の短縮を狙って会社の近くに引っ越し、それから復帰しましたが、もう1年頑張るのが精一杯でした。
とはいえ、海を見ていたことは今となっては良い思い出です。
結構効いたと思います。
これはいつの時代も、1000年後もきっと変わらないでしょう。
『偏頭痛を解決するコツ』
・何度も精密検査を受けるのは逆に心身の負担になるだけ。
・薬に頼るのも無茶。
・海をのんびり見るのはワザとらしいけどやっぱり結構効く。
結局、私はその会社を辞めました。
次のあてはなかったのですが、
「現状にとどまることよりも悪いことは無いのだから、とにかく行動するだけでもいい」
という考えでした。
もしあのまま会社に残っていたとして、どうすれば、何をすれば良かったか、今考えてみると
「もっとずるく立ち回るべきだった」
それを一番に思います。
でもそれは今でも出来ないですね。
皆さんだってそうでしょう?
隠れてバイク通勤するくらいはすれば良かったと思います。
あと出来そうなことでいえば・・・
「枕」
これは早く体に合ったものにすべきでした。
でもなかなか合うのは無いですよね、ピローフィッターに見てもらっても、ベットの条件が違うから難しいんですよ。
私は大きいタオルを自分の好みに合わせて、丸めたり畳んだりしたものを使っています。
あとは、
「眼鏡」
ですね。
なるべくかけないようにするか、もっとお金をかけて頻繁に度数を調節したり、肩こり予防で超軽量フレームにするべきでした。
服もそうですね。
体に合わないものを身に付けていると、思っている以上に意識しないところでストレスになっているものです。
下着や、スーツは特に。
「食べ物を選べ」とか、「携帯をなるべく見るな」、と言われても、都会で生きているうちはとても出来ないと思います。
だから手っ取り早く出来そうなことは、これ位ですかね。
『偏頭痛を解決するコツ』
・枕と眼鏡と服くらいは、すぐに体ちゃんとに合ったものに
でも、
偏頭痛持ちの人は基本的に自分に厳しい
ので、自分に与えるということもしない傾向がありますよね。
これは必要なことなので、自分に与えてください。
『偏頭痛を解決するコツ』
・自分に優しく、与えましょう
(つづく)